このページでは、「寒中見舞い」・「余寒見舞い」の書き方と例文、出す時期(送る時期)、用途と内容、書き方の流れ、それぞれのレイアウト、サンプル、見本などを分かりやすくご紹介しています。
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寒中見舞いとは、寒さが1年のうちで最も厳しい大寒(だいかん)の1月20日ごろに出す季節の挨拶状のことです。
二十四節気の小寒、大寒に当たる「寒中」に相手を見舞う書状なので「寒中見舞い」となります。
寒中見舞いは、松の内を過ぎてから、節分(立春の前日)までに先方に届くように送ります。
一般に関東では1月7日(関西では1月15日)までを松の内とすることが多いので、1月8日(または1月16日)から大寒の最後の日である、節分(立春の前日の2月3日か4日)までに相手に届くようにします。
1月16日 ~ 2月3日 か 4日まで ⇒ 「寒中見舞い」
余寒見舞いとは、節分(立春の前日で、2月3日か4日)が過ぎてから出す季節の挨拶状のことです。
立春からは暦の上で春になり、春になってもまだ寒いので「余寒見舞い」となります。
節分より後(立春 2月5日ごろ)から、寒さの続く頃までに送ります。
2月5日 ~ 寒さの続く頃まで ⇒ 「余寒見舞い」
【立春(りっしゅん)】
立春とは、暦の上で春がはじまる日。
二十四節気の一。
節分の翌日で「2月5日ごろ」。
【節分(せつぶん・せちぶん)】
季節の変わり目の立春・立夏・立秋・立冬の前日。
立春の前日で「2月3日か4日」。
この夜、鬼打ちの豆をまいたり、柊(ひいらぎ)の枝に鰯(いわし)の頭をさしたものを戸口にはさんだりして、邪気を払う習慣がある。
【松の内(まつのうち)】
正月の松飾りを立てておく期間。
元日から7日、または15日まで。
※ 松の内は、地域によってその期間が異なります。
現在、一般的には1月7日までを松の内としますが、15日のところもあれば10日という場合もあるようです。
参考までに、『関東地方では7日まで』で、『関西地方では15日まで』を松の内とする地域が多いようです。
寒中見舞いは、年賀状の時期の直後になります。
そのため、
年賀状を出せなかった相手に、年頭の挨拶代わりに寒中見舞いを出すことも多いようです。
※ 喪中の相手に出す場合は、賀詞やおめでたい言葉は避けます。
寒中・余寒のお見舞い状の場合、簡単には、お見舞いの言葉だけでも良いでしょう。
短い文面(ハガキ)であれば「拝啓」などの起首(頭語)や「敬具」などの結語は省略しても構いません。
寒中見舞い・余寒見舞いの書き方として、特に決まった形式はありませんが、一般的には、以下のような流れ(STEP1~STEP5)になります。
・「寒中お見舞い申し上げます」「余寒お伺い申し上げます」等の決まり文句
・大寒の候とてご安否をお伺い申し上げます
・残寒のお見舞いを申し上げます
など。
・小生共一同無事 風邪ひとつひかず元気でおりますのでまずはご放念下さい
・昨年はいろいろとお世話になりありがとうございました おかげさまで新しい仕事にもようやく慣れ 自分の時間が持てるようになりました
・新年のご挨拶が遅くなり 大変失礼いたしました
・先日はお父様の喪中を存じあげずに年賀状をお送りし 申し訳ございませんでした お悔やみにも伺わず 大変失礼いたしました ご家族の皆様にも心よりお詫び申し上げます
・実は昨年 私どもの祖父が亡くなり 新年のご挨拶を控えさせていただきました 本来であればこちらから欠礼のお知らせを差し上げるべきところ 行き届かずに大変失礼いたしました
など。
・送る日付
(文面に余白がなくなった場合などは省略可)
※ はがきの文面に余裕がなければ「後付け」にあたる日付や名前は省略し、差出人名を宛名面に記します。
参考ページ:はがきの宛名(表)面の書き方/連名/レイアウト・見本
寒中お見舞い申し上げます 皆様におかれましてはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます 新年のご挨拶が遅くなり大変失礼いたしました 新しい年のご多幸と皆様のご健勝を心よりお祈り申しあげますと共に本年も変わらぬご厚誼の程、宜しくお願い申し上げます 平成〇〇〇年 一月 |
寒中お見舞い申し上げます ご丁寧な年賀状を頂きありがとうございました ご挨拶が遅れ申し訳ございません |
寒中お見舞い申し上げます 新春のご祝詞を頂きながらご挨拶が遅れてしまいました 誠に申し訳ございません |
※ はがきの文面に余裕がなければ「後付け」にあたる日付や名前は省略し、差出人名を宛名面に記します。
参考ページ:はがきの宛名(表)面の書き方/連名/レイアウト・見本
余寒お見舞い申し上げます |
余寒お見舞い申し上げます |
余寒お伺い申し上げます |
余寒お見舞い申し上げます 東京都〇〇区〇〇一-二二-三 立花 洋介 |
※ 余寒見舞い 一覧
寒中見舞い・余寒見舞いも「句読点は使わない」、「二行目以降は行頭をそろえる」という習慣がありますが、これらは、あくまで習慣であり、絶対という訳ではありません。
現代の寒中見舞い・余寒見舞いなどでは、文章に「句読点を付けても付けなくてもどちらでも良い」ということです。
それどころか、郵便局の文例集では、読みやすくするために「改行したり、句読点を付けましょう」と推奨しているほどです。
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