「今後のお中元を辞退(お断り)する」場合の手紙
何らかの理由があり、お中元の品を受け取ることを辞退する場合でも、品物だけを返送したり、理由も述べずに断ったりするのは失礼なものです。
まずは相手の厚意に対してきちんとお礼を述べ、礼を尽くすことが大切です。
このページでは、お中元を辞退(お断り)する場合の、お中元のお断り状、お中元のお断りの手紙(封書・便箋・はがき)の書き方と例文をビジネス(会社)とプライベート(一般・個人)に分けてご紹介しています。
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お中元辞退の手紙(ビジネス・会社)
手紙(封書・便箋)、ハガキの書き方「縦書きレイアウト 見本」
(ビジネス・会社)
日ごとに暑さが増してきましたが、〇〇様にはお元気でご活躍の由、何よりと存じます。 さて、このたびはお心尽くしのお中元の品をお贈りいただき、ありがとうございました。 日ごろ、主人に何かとご協力いただき、ご面倒をおかけしておりますのに、このような心配りを賜りまして、申しわけなく存じております。 お気持ちはありがたく頂戴いたしますが、どうか、今後はこのようなお気づかいをなさらないでください。 主人からもきつく言われておりますので、ご了承のほどお願いいたします。 まずはとり急ぎお礼とお願いを申しあげます。 かしこ 7月○○日 岡村康志 内 |
※「かしこ」の使用は女性のみ!
「内」は、妻が夫の代筆をした場合に添える文字で、縦書きの場合は夫の名前の左下に小さめに記します。
(ビジネス・会社)
拝啓 盛夏の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。 敬具 平成○○○年七月○日 ○○○株式会社 代表取締役 ○○○○ |
(ビジネス・会社)
(贈られたお中元の品を返送する場合)
謹啓 盛夏の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。平素より格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、このたびはお心遣いのお品をいただきまして、まことに恐縮に存じます。 ご厚意はたいへんありがたく存じますが、弊社では従来からお取引先からのご贈答は全て辞退させていただくこととなっております。誠に申し訳ございませんがお送りいただいた品をご返送させていただきます。 堅苦しいことを申しますようで、たいへん申し訳なく心苦しい限りでございますが、どうかお気を悪くなさいませんよう、なにとぞご理解のほどお願い申し上げます。 甚だ不躾ではありますが、書中にて恵贈品ご返送のご連絡と、お詫びを申し上げます 。 敬具 平成○○○年七月○日 ○○○株式会社 代表取締役 ○○○○ |
(プライベート・一般・個人)
拝啓 暑さ厳しきおりではございますが、お健やかにお過ごしでしょうか。 敬具 平成○○○年7月○日 ○○○○ |
(プライベート・一般・個人)
前略 この度は丁寧なご挨拶の品を頂戴し、ありがとうございました。 早々 7月○日 ○○○○ |
(プライベート・プライベート・一般・個人)
贈られたお中元の品を返送する場合の例文
拝啓 盛夏の候、○○様におかれましては、ご健勝のこととお喜び申し上げます。 敬具 7月○日 ○○○○ |
お中元を辞退したい場合でも、戴いたものについては、お礼を述べる。
公的な職業や職場のルールなどで、御中元・お歳暮などの贈答が禁じられている場合は、簡潔にその旨を伝えて、返送する旨を記します。
会社の規定などで今回のお中元も受け取れないのであれば、「包装を開封せずに、包装し直し」、お礼と辞退の旨を記した手紙を添えて先方に返送します。
妻が夫に代わって公的なお礼状などを書く場合は、上例のように夫の名前の後ろ(縦書きの場合は左下)に小さめの字で「内」と記します。
お中元辞退・お礼状の形態はハガキでも良いですが、より丁重にするならば「縦書きの封書(手紙)」のほうが良いでしょう。
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